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2007.03.25

さよなら、サイレント・ネイビー―地下鉄に乗った同級生

Photo_8 伊東 乾 さんの「さよなら、サイレント・ネイビー―地下鉄に乗った同級生」を読む。もちろん私は著者が現代音楽のどういう人かとか全く知りません。 地下鉄サリン事件の実行犯と東大で同級生だった人が書いた本。2006年の第4回開高健ノンフィクション賞受賞。

 私は「この本信用できる」って思ったところが2つあって、ひとつはこの本はすごく感情的な本だってことで、だって同級生がオウムの実行犯でその友達のこと書こうとして当然「自分にもオウムにはまっちゃう心のスキみたいなものはあるかも・・・」とか考えると思うし、感情的にならないほうがへんだよとか思う。でも豊田被告の意向もあって、豊田被告の心情などは拘置所での会話ではなく裁判の陳述で紹介してるから、必要な客観性とか距離はちゃんととれてると思う。
  
 もうひとつはどんどん発想が飛躍するところで、物理学からヨーガからナチスにルワンダ、玉砕に失敗学に楠公精神まで、そういう発想の飛躍を刈り込むんじゃなくてどんどん書いていくところが、私は信用できるって思った。たとえばどっかの会社が事業資金を募ろうとして事業計画書とか書いたらそれは発想が飛躍しちゃいかんわけですよ、市場の調査とかユーザーのニーズとか自社の適性とかを理詰めで説明してくれなくちゃおっかなくて投資家は投資なんかできないですよ、でも個々の人間てそういうものじゃないと思うのです。その発想の飛躍の仕方がその人らしさをあらわすものなんだろうと思う。だからこの人は、とにかく正直に書いたってことが伝わってきた。裁判の判決は事業計画書に似てるな・・・ でもこの人が書こうとしたのは、個々の人間なんだろうと思う。だいたい、どんな欠点があろうとこの立場でこれ書ける人ほかにいないわけだし。この人がこれ書いてくれて私はすごくよかったです。

 作曲家の吉松隆さんがご自身のブログでこの本の紹介をされてるんだけど、こちらも興味深い。え、現代音楽ってそうなんですか???

 八分音符の憂鬱

 また 日本海側で大地震。うちの実家(新潟県下越地方)も、中越地震くらい揺れたらしい。お友達とかお友達のお友達とかお友達のお友達のお友達とか、みなさんご無事ならよいのですが。

 この一週間はもうやることいっぱいあるのに、スケートにシンクロにサッカー、テレビばっかり見てた、シンクロはデデューのソロ「マリア・カラスの生涯」がすごくよくて、水しぶきが効果とか演出みたいだった。世界フィギュアスケート選手権2007東京は、みんな若くてねー、でもいい結果がでてよかったです。男子は高橋選手が2位、女子はミキティが優勝、真央ちゃんが2位。来シーズンも楽しみです。サッカーは久しぶりのオシム・ジャパンでやっぱりA代表っていいなーとか思ってみてた。

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Comments

のりこさん>

コメントどうもです。お読みになってから「ちがうじゃないか!」ってことになるかも(苦笑) どーもよい紹介文にならないんですよねー・・・。まっ、いっか、読者の数だけ感想はあるってことで(笑)

この本、読もうと思っていたところです。本の嗜好性がヨーコさんと似ているなんてすごいなぁ(^^)

ところで綿矢りささんの「夢を与える」、ようやく読み終えました。そのうち記事におこします。

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» オウム真理教につながる日本の病根:さよなら、サイレント・ネイビー―地下鉄に乗った同級生 [本読みの記録]
さよなら、サイレント・ネイビー―地下鉄に乗った同級生作者: 伊東 乾出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/11メディア: 単行本 「地下鉄に乗った同級生」とはオウム真理教の豊田亨被告(高裁で死刑判決を受け、最高裁に上告中)。 筆者は東大で物理学を学んだ科学者である豊田被告が何故オウム真理教に走ったかを明らかにし、それは誰にでも起こりうることだと主張する。 そして、オウム真理教について明らかにすることが、同種の事件を再発させないための最善の手段であるとして、本書を記している。 ... [Read More]

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